ロビーム

株式会社ロビームは、「夢を形にするつなぎ手」というビジョンのもと、創造力と豊富な人脈を活用して、発明者、発案者の夢を実現へと導きます。 この活動を通じて、ロビームは社会貢献と持続可能な未来を追求します。

石窯miniが広がる!パブリシティ活動の裏側

石窯miniが広がる!パブリシティ活動の裏側

 石窯miniが世の中に広まるまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。メディアに載るために奔走し、認定を勝ち取るための書類作成やプレゼン準備に追われ、ふるさと納税返礼品の価格設定に頭を悩ませ…そんな舞台裏を今回は赤裸々にお伝えします。パブリシティ活動を通じてどのように認知度を高め、評価されてきたのか、その活動の影には笑いや苦労が満載です。

 

川崎市ものづくりブランド紹介文


 1. 神奈川新聞に掲載されるまでの道のり


 2023年11月3日、神奈川新聞に石窯miniが掲載された瞬間、達成感に包まれましたが、その裏には小さなドラマがありました。起業家オーディション受賞後、川崎市産業振興財団ご尽力で新聞掲載が決まりました。新聞に載るために製品の魅力だけでなく、環境に優しい製品としてのPRが大事だと知り、内容について何度も打ち合わせを重ねました。掲載当日は朝からコンビニをハシゴしながら、川崎駅を歩き回って新聞を探す自分がいました。「自分の製品が新聞に載るなんて!」と興奮しながらも、そっと買い集める姿は滑稽だったかもしれません。

神奈川新聞掲載記事 2023年11月3日


2. 川崎元気企業選出、取材は昔話で大反省


 「川崎元気企業」に選ばれたことも、私にとって大きなステップでした。年初、新しく引っ越したばかりの古市場の事務所、机と椅子だけのシンプルな空間での取材…そこではつい、昔話や自慢話に花を咲かせてしまい、後から「もっと製品の話をすればよかった」と反省。しかし、そんなくだらない話もインタビュアーである川崎市産業振興財団の川本氏は温かく聞いてくれ、結果として2023年分の報告書に無事掲載されました。調子に乗ったことが裏目に出ないでよかったです。これを機に、地元企業や市民に石窯miniの認知度がアップしたと思います。

令和5年選出15社の1社


https://x.gd/GJB4U-


3. ふるさと納税返礼品としての認定、価格設定に悩む

 ふるさと納税返礼品としての認定は、オーディションに挑戦している時から狙っていました。川崎市が100億円以上の税金を他の自治体に流出させていると聞き、「これはチャンス!」と思っていたので、申請書を提出しました。しかし、一番悩んだのが価格設定。ふるさと納税の返礼品として売れるかどうか、年収1,000万円以上の人だけが対象だと、果たして売れるのか…結局、希望小売価格にしましたが、納税者のニーズに応えることができるのかは未知数。持ち越し制度があると聞き、少しは希望を持っていますが、正直に言うとまだ不安です。
とはいえ、2024年9月9日に川崎市から正式に認定され、10月からふるさと納税サイトに紹介されることが決まった時は、販売につながる期待とともに、胸が躍りました。製品の安全性や地域経済への貢献が評価されたとのことで、これをきっかけに全国に広がることを期待しています。


◆ふるぽホームページ
https://furu-po.com/goods_detail.php?id=18298830
◆ふるさとチョイスホームページ
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/14130/6345371

 

4. 川崎ものづくりブランド認定、プレゼンのドラマ


 川崎ものづくりブランドの認定を目指して、1ヶ月かけて申請書を作成しました。気合を入れすぎたせいか、何度も書き直してしまい、最後は疲れ果てました。しかし、プレゼンは。あえて常務取締役の児島にその役割を託すことに決めました。私がやっていたら、気合が入りすぎて空回りする可能性が高かったからです。児島は淡々と時間通りにプレゼンを進め、見事に好評価を得て認定が決定しました。この判断は正しかったと思っています。
 11月13日、ブランド認定式には、川崎市長、商工会議所会頭が出席するとのことです。また、副賞として、11月13日~14日の「川崎国際環境技術展」や12月3日~4日の「よい仕事おこしフェア」に出展する機会をいただきました。無料で展示できるとのことで、宣伝の絶好のチャンスです。多くの人に石窯miniを知ってもらえることを期待しています。

第17回 川崎国際環境展

よい仕事おこしフェア2024


https://www.kawasaki-eco-tech.jp/

 

5. 仲間との出会い、写真撮影も新たなご縁


 このパブリシティ活動を通じて、多くの仲間とのつながりができました。中小企業同友会での活動をきっかけに、映像制作会社クリップの宮本社長が紹介動画を制作してくれることになりました。そして、FBで私の活動を知った高校の同級生、元朝日新聞報道部のカメラマン・松本敏之君が製品の写真をなんと360枚も撮影してくれることに!こんな素晴らしいご縁が広がるなんて、驚きと感謝でいっぱいです。

株式会社クリップ 宮本社長の作品


https://youtu.be/DCT7_qoYx78?si=vlYQN6oyQwPQixE9

 

松本敏之君撮影

 

まとめと今後の展望


 神奈川新聞への掲載、川崎元気企業選出、ふるさと納税返礼品登録、そして川崎ものづくりブランド認定…石窯miniは、パブリシティ活動を通じて確実にその認知度を広げてきました。これらの活動を活かし、今後はさらに多くの方に石窯miniを届けるため、地道に、しかし着実に販促活動を進めていきます。
 今回で「石窯mini」第1幕を終了します。第2幕は販売です。現在の悪戦苦闘の様子を後ほどお伝えします。暫くお待ちください。お楽しみに!

詳しくは石窯mini説明サイトへ

石窯mini量産への道!マクアケ成功後に待ち受けた生産の壁

【石窯mini量産への道!マクアケ成功後に待ち受けた生産の壁】

 マクアケでのクラウドファンディングが成功し、全国から「石窯mini」にたくさんのご注文をいただいた後、いよいよ量産に取り掛かりました。しかし、当初の予定通りには進まず、生産の壁が次々と立ちはだかりました。5月末に完了するはずだった納品は最終的に2ヶ月遅れの7月末となりました。量産の難しさと、その中で経験した苦労や試行錯誤のエピソードを詳しくお伝えします。

製造現場

1. マクアケ成功後の生産開始

 マクアケでの成功を受け、新たな工房で「石窯mini」の生産をスタートさせました。当初の予定では5月末までに52台の納品を完了するはずでしたが、実際には生産初期に様々なトラブルに直面しました。パートスタッフ含め6名体制で生産を進める中、品質と安全性を保ちながら、いかに効率的に生産を進めるかに頭を悩ませました。​

ドーム形成

2. 生産工程でのトラブルと試行錯誤

 最も苦労したのはセメント成形とタイル貼りの工程でした。セメントは柔らかすぎると自重で垂れてしまい、形が崩れてしまいます。特にドーム部分の成形にはこの問題が顕著で、品質を低下させる原因となりました。
 セパレターの設計変更も必要となりました。もともとのひょうたん型は成形が難しかったため、三角形に変更しましたが、桐原氏から「ひょうたん形状が必須」と指摘を受け、最終的にはひょうたん型で3Dプラスチック型を設計変更しました。

セパレータ

 タイル貼りは火入れだけではなく、数日間の自然乾燥が必要であることが判明しました。自然乾燥が不十分だと、タイルが剥がれ落ちてしまうことがあったのです。また、目地(漆喰)についてもひび割れが生じるため、配合の変更や塗り方、補修の必要性を実感し、何度も試行錯誤を繰り返しました。
 接着モルタルの扱いも難しく、丁寧に拭き取らないとタイルに付着し、時間が経つと取れない汚れになってしまうことがわかりました。そのため、タイル張りは特に慎重に行う必要がありました。
 攪拌機の金属部分がコンクリートの硬さで摩耗し、破損することもありました。そのため、マキタ製の別の刃に変更するなど、工具の部品選択を見直しました。「まぜ太郎」という道具も使用しましたが、取り出した後の掃除に大変な時間と熟練が必要であり、怪我のリスクもあったため、使用を断念しました。
 セメントと水の配合順番についても、実験の結果、一般的な常識とは異なる方法が効果的であることが判明し、その点にも驚きと学びがありました。

火入れ

3. 開発・試作と量産の違いを痛感

 今回の生産過程で、開発と試作、少量生産と量産では求められる技術やプロセスが全く異なることを痛感しました。試作や少量生産では手作業で対応できる部分も多いのですが、量産では同じ品質を保ちながら効率的に作業を進める必要があります。特に、セメント成形やタイル貼りといった工程では、量産に適した技術やプロセスを見つけ出すことの難しさを改めて感じることとなりました。
 こうした製造工程全体の指揮を執ったのはスタッフの児島であり、彼女のリーダーシップなしでは量産の実現は不可能でした。児島の工夫と指導により、難航した生産も徐々に安定して進められるようになりました。

セメント混合 児島

4.納品遅れへの対処と最終仕上げ

 4月には一つも完成品ができない状況が続き、「このままでは納期に間に合わない」と焦りました。その中で工程ごとに分業を徹底することで、生産効率を少しずつ向上させることができました。しかし、5月末に完了するはずだった納品は結局、7月27日までかかってしまい、納品期限ギリギリ4日前にようやく全ての製品を出荷することができました。

完成

5. 今後への教訓

 生産におけるトラブルや遅延を経験し、多くを学びました。特にセメント成形やタイル貼り、目地の処理といった細部に関しては、製品の品質を左右する重要な工程であることを理解しました。今回の経験を活かし、今後のオンライン販売や大量生産に向けた体制を整備していきます。

まとめと次回予告

 マクアケでの販売終了後、予定通りにはいかない生産の壁に直面しましたが、この経験を糧に「石窯mini」の製品品質をさらに高め、今後の展開に活かしていきます。また、開発や試作と量産の違いを痛感した今回の経験をもとに、よりスムーズな生産体制の構築を目指していきます。
 次回は、「販売の難しさ」について焦点を当てます。製品の価格設定やバリエーション展開、販売サイトの構築など、販売活動における様々な挑戦や工夫について詳しくお伝えします。どうぞお楽しみに!

 

詳しくは石窯mini説明サイトへ

マクアケで成功!クラウドファンディングで広がる石窯miniの挑戦

 2024年3月から4月にかけて、クラウドファンディング「マクアケ」で石窯miniを販売し、52台、265万円の応援購入してもらいました。オーディション当初からクラウドファンディングを想定していましたが、多くの方々のサポートを受けて、この成果を出すことができました。今回は、マクアケでの販売戦略から支援購入に至るまでの道のりや得られた教訓についてお伝えします。

終了後のトップページ

1. マクアケでの販売のきっかけと準備

 石窯miniを全国に広めるために、クラウドファンディング「マクアケ」を活用しました。川崎市産業振興財団の諸本氏に相談し、マクアケ担当者を紹介していただいたことが大きなきっかけとなりました。

 2023年12月から、マクアケの担当者とZoomで打ち合わせを開始しました。企画段階で私が「石窯miniはコミュニケーションツールとして有用です」と説明した際、担当者から「バーベキューとの違いを明確にしなければ売れません」との指摘を受けました。また、「買わない理由をコンテンツの中で一つずつ解消していくことが大事」というアドバイスもいただき、製品の独自性や強みを強調するよう企画を練り直しました。
 申請書類やコンテンツの作成には苦労しましたが、Zoomでの打ち合わせを重ねる中で、プロのカメラマンとライターを外注したほうが良いとのアドバイスを受け、外注することにしました。外注費用は20万円でした。

2. 撮影会とコンテンツ制作

 2024年2月、旗の台のレンタルスペース(シェアハウス中庭)で撮影会を実施しました。レンタル料金は1万円程度でしたが、炭(火)を使うため、撮影保険料金は半日で5万円かかりました。甥っ子の安田君家族5名をモデルに起用し、実際に石窯miniを使うシーンを撮影しました。小学生の三人の子供たちが美味しそうにピザを食べ、おかわりを求めてくれました。その姿を見て、私たちスタッフも嬉しくなりました。プロのカメラマンとライターは20代の若い人でしたが、真摯な仕事ぶりに感心しました。彼らは素晴らしいトップページの提案もしてくださり、製品の魅力を最大限に引き出すアイデアを提供してくれました。

撮影最中

3. マクアケでの販売と初日の成果

 当初、マクアケでの販売目標を300万円と設定しましたが、担当者から「目標を300万円に設定すると、未達成の場合、その情報がネット上に残り見栄えが悪い」との指摘を受け、表示する目標を50万円に減額しました。この変更により、初日に目標を達成でき、結果的に良かったと思います。
 販売初日には知り合いから10台の購入があり、無事に初日で目標金額を達成しました。最終的には52台を販売し、265万円の支援購入でした。特に、知らない方々から37台の購入があったことは想定外で、大変嬉しく思いました。

4. 最終納品と生産の苦労

 マクアケでのプロジェクト終了後、新しい工房でパートスタッフを含めた6名体制で製品の生産を開始しました。当初5月末の納品を予定していましたが、4月には完成品が一つもできず、その後、生産体制を見直してようやく7月27日にすべての納品を完了しました。納品期限まであと4日というギリギリのタイミングでの完了でした。この生産に関する経緯については、別のブログでお伝えする予定です。

実験しながらの製造

4. 現在の販売状況と今後の展開

 マクアケでの販売を通じて得た経験をもとに、8月から公式オンラインショップ(Shopify)やAmazon、BASEでの販売を開始しています。インフルエンサーを活用した宣伝も進めており、CastMeのインフルエンサーによる動画配信も始まりました。特に、1つの動画は50万回、メンタリストDaiGoさんの動画は10万回の再生を記録しています。売り上げも徐々に伸びてきています。これらの成果については、別のブログで詳しく報告します。

バズった動画!

まとめ

 マクアケでの販売は、石窯miniを全国に広めるための大きなステップとなりました。クラウドファンディングを通じて多くの方に製品の魅力を伝え、実際に購入していただくことで、石窯miniへの自信を深めることができました。特に、知り合い以外の方からの購入が想像以上に多かったことは大きな喜びであり、私たちの努力が認められたことを実感しました。プロのカメラマンやライターとの協力、担当者からのアドバイスを経て、多くの学びと教訓がありました。今後は、オンラインショップやSNSを活用しながら、イベントやショップでの直接販売も行う予定です。さらに多くの方に石窯miniを届けるための取り組みを続けていきます。

 

詳しくは石窯mini説明サイトへ

石窯mini初期試作の苦労と3Dプリンタ活用の挑戦

 石窯miniの製品化に向けて、初期試作の段階では数々の苦労と挑戦がありました。3Dプリンタを使った小型試作から、実際にセメントを使った現物試作まで、製品を完成させるために何度も試行錯誤を繰り返しました。2023年9月には泊まり込み作業でタイル貼りやセメント成形に取り組みましたが、セメントが型から剥がれず、工具で型を破壊することもありました。また、タイル貼りにかかる手間と工賃の高さに直面しつつも改善を続け、石窯miniの誕生に至るまでの背景を詳しくお伝えします。

1. 3Dプリンタによる小型試作と現物試作の繰り返し

 石窯miniの製造において最初に取り組んだのは、3Dプリンタを活用した小型試作です。プラスチック型を3Dプリンタで作成し、実際の製品に近いサイズや形状を試していく作業は想像以上に時間を要しました。この段階で得た知見や修正点を反映しながら、現物試作を繰り返すことで、徐々に石窯miniの形を完成させていきました。
 特に、耐火セメントの練り方や型へのセメント成形作業には多くの試行錯誤がありました。耐火セメントをミキサーで攪拌し、型にセメントを成形した後はバリ取りや乾燥を経てから七輪で焼き入れするという工程を繰り返し、製品の品質を高めていくことに取り組みました。

3Dプリンタまたは小型試作型

. 2023年8月のピザ焼き実験

 2023年8月には、桐原さんが製造した石窯miniを使ってピザ焼き実験を行いました。出来上がったピザの美味しさと窯の使いやすさには驚かされました。特に、シラスとアンチョビを手作りの生地に載せて焼いたピザは絶品で、家庭でも本格的なピザが焼ける石窯miniのポテンシャルを実感した瞬間でした。このピザ焼き実験は、石窯miniの試作における一つの成功を感じさせるものであり、今後の製品改良に向けた大きな励みとなりました。

 

ピザ焼き実験風景

3. 熱海での試作と深夜までの作業

 2023年9月、製品開発の一環として泊まり込みで試作作業が行われました。耐火セメントを練り、タイルを貼る工程は想定以上に時間がかかり、深夜まで作業が続きました。特にタイル貼りは耐熱性の2種混合接着剤を使っており、3人がかりでも2時間以上かかるほど手間がかかりました。この工程の時間と工賃の高さに、チーム全員が呆然としたこともありました。
 これらの経験から耐熱性に優れた素材や接着方法の重要性を学び、最終的には耐熱漆喰に変更しました。この変更により、作業の効率化と製品の品質向上を図ることができました。

 

タイル貼り

4. セメント型の難しさと工夫

 2023年10月には、再びセメントを練り、試作に取り組みました。この段階で、セメントに配合する水分量が非常に微妙であることを痛感しました。特に、水分量は気温や湿度に大きく影響されるため、毎回適切に調整する必要がありました。水分が多すぎるとセメントが柔らかすぎて型が崩れ、逆に少なすぎると形成ができないという課題に直面しました。そのため、作業中は実際にセメントに触れて硬さを確認することが最も確実な方法であると学びました。
 翌日には型からセメントが剥がれず、工具で型を破壊して外すことになりました。この経験を踏まえ、セメントが剥がれやすくなるように型を分割するなどの工夫を加えたことで、ようやくスムーズに外すことが可能となりました。
 こうした試行錯誤を経て、ようやく桐原氏の意図する形に近いものが完成しましたが、この時点でまだ量産への道のりは長いと感じた瞬間でもありました。

試作品

写真:試作風景

5. 量産試作に向けての道のり

 試作の段階では様々な困難に直面しましたが、その都度改善を繰り返すことで製品の完成度を高めていきました。耐火セメントの配合やタイルの貼り付け作業など、多くの細部にわたる改善点を見つけ出し、量産に向けた課題をクリアしていきました。
 こうした経験を通じて、石窯miniは少しずつ製品としての完成度を高めることができました。しかし、実際の量産に入るまでにはさらに多くの調整と改良が必要であることを痛感しました。

まとめ

 初期の製造と試作は、石窯miniの開発において非常に重要なステップでした。3Dプリンタを用いた小型試作から現物試作、泊まり込みでの作業、セメント型の改良など、多くの苦労と工夫を経て、ようやく製品の形が見えてきました。特に、セメントの水分量調整やタイル貼りの改善は、製品の品質を高めるために欠かせない経験となりました。また、ピザ焼き実験を通して製品のポテンシャルを実感できたことは、大きな励みとなりました。こうした試行錯誤の積み重ねにより、石窯miniは現在の形に辿り着き、製品化への道を切り開くことができたのです。今後もこうした経験を活かしながら、より高品質な製品づくりに取り組んでいきます。

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かわさき起業家オーディションで評価!石窯miniが安全対策で勝ち取った6つの受賞秘話

 石窯miniは、「かわさき起業家オーディション」で6つの賞を受賞し、その魅力と実力を証明しました。しかし、その道のりは決して簡単なものではありませんでした。初回のプレゼンでは、安全対策への配慮不足を指摘され、プロジェクトは一度保留に。真摯にアドバイスを受け止め、七輪メーカーや弁護士と連携し、一酸化炭素中毒や火傷リスクに対する徹底的な安全対策を整えたことで、見事に評価を覆し、二次審査を突破しました。本記事では、石窯miniが受賞に至るまでの挑戦と安全対策、そして、オーディションで評価された魅力に迫ります。

1. かわさき起業家オーディションへの挑戦のきっかけ

 2023年1月、石窯miniの事業展開を進める中で、松本製作所の松本社長から「国のものづくり補助金で資金の手助けをしてもらったらどうか」というアドバイスをロビーム社が受けました。これを受けて、ロビーム社は補助金申請の準備を開始し、申請資料もほぼ完成していました。しかし、プラスチック型の製作費用が約500万円と高額であったため、補助金申請を断念せざるを得ませんでした。さらに、設計が固まっていない段階でプラスチック型を作成すると、設計変更が発生するたびに追加費用がかかるリスクもありました。また、プラスチック型を使用するごとに数万円のコストがかかることも負担となり、申請を断念することになりました。(のちに3Dプリンタで型を製作することになりました。)

 この一連の経験を通して作成した詳細な提案書を活用し、ロビーム社はオーディションへの参加を決意しました。これが、石窯miniがオーディションに挑戦するきっかけとなったのです。

2. 川崎起業家オーディションのプロセス

 一次審査(書類選考)から最終審査まで:オーディションでは、一次審査(書類選考)、二次審査(ズームプレゼン)、そして最終審査というプロセスがありました。石窯miniはまず一次審査(を通過し、次のステップである二次審査に進みました。

 しかし、最初のプレゼンでは保留(ペンディング)となりました。審査員から指摘されたのは、安全に対する配慮が不足しているという点で、一酸化炭素中毒や火傷のリスクに対する対策について十分な説明がされていなかったことが主な理由でした。

zoomでのプレゼン

3. 安全対策の強化と再挑戦への準備

 ペンディングとなった理由を真摯に受け止めたロビーム社は、安全対策を徹底的に見直しました。一酸化炭素中毒に対する対策を検討するため、まず七輪メーカー「キンカ株式会社」に問い合わせ、専門的なアドバイスを受けました。また、火傷や怪我に対する対策として、製造物責任保険への加入を検討し、松下弁護士とも相談して対応策を明確化しました。

 二度目のプレゼンテーションに臨む前には、オーディションの審査団体である川崎市産業振興財団にも何度も足を運び、発表内容の完成度を高めるためのアドバイスを受けながらブラッシュアップを重ねました。その結果、二度目のプレゼンテーションを見事通過し、石窯miniは最終選考に進むことができました。

プレゼン資料「安全対策」

4. 川崎起業家オーディションでの最終審査と桐原氏のインタビュー動画

 最終選考では、石窯miniの持つ魅力や技術力だけでなく、強化された安全対策が高く評価されました。また、この最終審査の場で、開発者である桐原眞幸氏のインタビュー動画を上映しました。動画の中で桐原氏は、石窯miniを使って子供たちがピザ作りに夢中になる様子や、楽しそうに焼き上がりを待つ姿を語りました。子供たちが石窯miniを通じて料理の楽しさを学び、家族や友人との交流を深めていく様子は、多くの審査員に感動を与え、石窯miniの製品としての可能性を強くアピールすることとなりました。

プレゼン動画「桐原インタビュー」

 特に以下の点が審査員の注目を集めました:

・持ち運びやすさと本格的な調理性能:石窯miniが家庭やアウトドアで手軽に使えるだけでなく、本格的なピザを焼くことができるという点が評価されました。
・かわいいデザインと環境への配慮:石窯miniのカラフルでかわいらしいデザインは多くの人々に好印象を与え、また煙が少なくエネルギー効率が高いことから、環境に配慮した製品であることが評価されました。
・安全性への配慮:一酸化炭素中毒への対策や製造物責任保険への加入など、安全性を確保するための取り組みが製品の信頼性を高め、審査員から高く評価されました。

 こうして、石窯miniは見事に最終選考を通過し、6つの賞をいただくことができました。

・かわさきビジネス・アイデアシーズ賞(川崎市産業振興財団)
・川崎商工会議所会頭賞(川崎商工会議所)
・かわしん賞(川崎信用金庫
中小企業家同友会賞(神奈川県中小企業家同友会
・川崎中小企業診断士会応援賞(川崎中小企業診断士会)
・NAGAYA起業家応援賞(株式会社ゲートウェイ

最終選考会でのプレゼン風景

5. メディアでの注目と今後の展開

 オーディションでの受賞を受けて、石窯miniは2023年11月3日に神奈川新聞に取り上げられ、その認知度が向上しました。現在、ロビーム社は地域イベントやワークショップでの活動を計画し、石窯miniの魅力を広める活動を積極的に展開する予定です。一般家庭だけでなく、アウトドア愛好家や飲食業界からも石窯miniへの関心が高まっており、全国的な展開への道筋を見据えた活動を進めています。

まとめ

 ものづくり補助金申請を断念する、二次審査保留という挫折を経て、かわさき起業家オーディションで6賞の受賞を果たした石窯mini。この経験を通じて得た学びや安全対策の強化は、製品の信頼性と品質を高めるだけでなく、石窯miniが多くの人々に愛される製品として成長する礎となりました。石窯miniが、新しい食文化と家族の絆を提供する存在として、日本全国で愛される製品になることを期待しています。

 

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石窯miniで解決!家庭用ピザ窯で家族との楽しい時間を実現する方法

「家庭で本格的なピザを楽しみたいけれど、大きなピザ窯を置くスペースがない」「家族や友人と楽しい時間を過ごしたいけど、手軽に使える道具が見つからない」と悩んでいる方へ。石窯miniは、そんな悩みを解決する画期的な家庭用ピザ窯です。軽量で持ち運びも簡単、アウトドアでも自宅でも活用でき、マクアケでの成功を証明する人気製品。家族や友人との交流を深めながら、誰でも簡単に本格的なピザを焼くことができます。本記事では、石窯miniがどのようにしてその成功を収めたのか、また家族との大切な時間をつくる方法について詳しくご紹介します。

 

1. 家族との時間を楽しくする「石窯mini」の特徴


 石窯miniは、家族や友人とのコミュニケーションを深めるための道具として最適です。特に、小さなお子様や祖父母との交流が増える製品で、親子や祖父母と孫が一緒にピザ作りを楽しむことができます。ピザ生地をこねたり、トッピングを乗せたりする作業は、家族全員が関わることができ、自然に会話も弾みます。石窯miniなら、短時間で美味しいピザが焼き上がるため、子供たちも飽きることなく、作る過程を楽しむことができます。

 

2. ピザ作りを通じて家族との絆を深める


 石窯miniでのピザ作りは、単に食べるだけでなく、家族全員が一緒に体験できる楽しいイベントに変わります。以下のようなステップで家族との交流を深めることができます。
・生地を作る作業を分担する:親が生地をこね、子供がトッピングを担当するなど、役割を分担することで家族全員が関われます。
・トッピングのアイデアを出し合う:家族それぞれの好みを反映させて、個性豊かなピザを作ることが楽しみのひとつです。例えば、子供が好きなチーズやソーセージ、野菜を使ってオリジナルピザを作るのも楽しい時間になります。
・一緒に焼き上がりを待つ楽しみ:ピザが焼き上がるまでの時間も、石窯miniの窯の様子を見ながら家族でおしゃべりを楽しむことができます。

3. アウトドアでも楽しめる家族の時間

 石窯miniの最大の魅力は、持ち運びが簡単で、家庭の庭先やキャンプ場など、屋内外問わず使用できることです。アウトドアに持って行けば、ピザを囲んで家族や友人と一緒に食事をすることで、特別なひとときを過ごせます。キャンプ場でのピザ作りは、自然の中での調理体験を子供たちに提供し、日常とは違う楽しい時間を作り出します。

 

4. 実際に試してみよう:簡単な家族向けピザレシピ

 石窯miniを使って、以下のような簡単なピザレシピで家族みんなが楽しめるひとときを演出できます。

・子供も楽しめる「ミニマルゲリータピザ」:シンプルにトマトソース、モッツァレラチーズ、バジルを使ったマルゲリータは、子供も大好きな一品。焼き上がりが早いので、小さな子供でもすぐに楽しめます。
・オリジナルピザを作ろう:家族それぞれが好きなトッピングを選んで自分だけのピザを作成。家族みんなが笑顔になる、自由なピザ作りが楽しめます。

 

5. 石窯miniがもたらす未来の家族の時間


 石窯miniは、食事の時間をただの食事ではなく、家族や友人との絆を深める時間に変えます。アウトドアや自宅でのイベントが増え、親と子、祖父母と孫が一緒に楽しめるアクティビティとして、家族の時間を充実させるツールとなるでしょう。日常生活の中で、石窯miniを活用することで、より多くの笑顔と会話が生まれる時間を提供します。

 

まとめ


 石窯miniは、家庭で本格的なピザを焼くだけでなく、家族との交流を深める道具としての可能性を秘めています。この記事で紹介した方法を試して、親子や祖父母と孫が一緒に楽しい時間を過ごし、思い出を作ることができます。石窯miniを使って、家族の絆をさらに深めるひとときを実現してみませんか?

 

詳しくは石窯mini説明サイトへ

石窯miniの技術とデザイン:家庭用ピザ窯で家族が楽しむレシピと交流の魅力

 石窯miniの技術とデザインに迫る!家庭用ピザ窯として人気の石窯miniは、独自の蓄熱技術と遠赤外線効果で、ピザを美味しく焼き上げるだけでなく、親と子、祖父母と孫が一緒に楽しむ料理の時間を作ります。家族で簡単に試せるピザ窯レシピや、みんなで楽しめるアイデアを交えて、その魅力と秘密を詳しくご紹介します。

「石窯mini」がもたらす新しいアウトドア体験

 「石窯mini」は、アウトドア愛好家や家庭の料理好きに対し、新しい調理体験を提供する革新的な無煙ピザ窯です。この製品は、軽量で持ち運びが簡単でありながら、本格的なピザを誰でも手軽に焼けるよう設計されています。この製品はアウトドアでの調理に革命をもたらし、多くの人々に新しい楽しみ方を提案しているとされています​。

家族での利用風景

蓄熱材と遠赤外線の効果を最大限に活かす設計

 「石窯mini」の特徴は、上部に使用されている特殊な蓄熱材と遠赤外線の効果の組み合わせです。この技術により、熱を効率的に保持し、遠赤外線がピザ生地の内部まで均一に熱を伝えることが可能になっています。この結果、ふっくらとした焼き上がりが実現し、焦げやムラを最小限に抑えることができます。また、煙や臭いがほとんど出ないため、住宅地や公園でも安心して使用できる点が高く評価されています。

石窯mini部品

「石窯mini」が競合製品に対して持つ技術的優位性


 従来のピザ窯と比較して、「石窯mini」は軽量で持ち運びやすく、煙の発生が少ない設計が施されています。この点が「石窯mini」の大きな競争優位性であり、多くの消費者にとって魅力的なポイントです。一般的な金属製ピザ窯は蓄熱性が低く、直火で焼くため焦げやすいという課題がありますが、「石窯mini」はこれらの問題を解決し、均一な焼き上がりを実現する設計を持っています。

金属製のピザ窯の一例

 

美しいデザインとカラーバリエーションがもたらす魅力


 「石窯mini」は機能性に加えて、その美しいデザインとカラーバリエーションも大きな魅力です。カラフルでスタイリッシュな外観が幅広い層から支持を得ています。そのコンパクトなサイズと軽量設計により、家庭の庭先やベランダ、アウトドアでの使用に最適であり、インテリアとしても楽しめる要素を備えています。

美しいフォルムとカラフルなデザイン

安全性と使いやすさを追求した設計


 開発者の桐原眞幸氏は、安全性と使いやすさを追求して「石窯mini」を設計しました。特に一酸化炭素中毒や火傷のリスクを減少させるための工夫が施されています。
 ・窯は密閉していない(常時開放)
 ・転倒防止用スタンド付属

 耐火性の素材を用いたタイル貼りや熱効率を高めるデザインによって、短時間で高温に達しつつ、安全に使える製品となっています。

 

桐原氏と石原の協力で生まれた製品


 「石窯mini」の開発には、桐原眞幸氏と石原の協力が重要な役割を果たしました。何度も試作を重ねて理想的なデザインと技術を完成させました。そして、石原はクラウドファンディングやオンライン販売を活用して製品の普及を推進しています。地域社会への貢献や新しい食文化の普及を目指す製品として「石窯mini」が誕生しました。

 

環境と地域社会に優しい製品の価値


 「石窯mini」は環境問題への配慮や地域貢献を実現する製品としての価値が高く評価されています。再生可能エネルギーの活用や地産地消を推進し、地域イベントや教育活動に積極的に活用されています。この製品は、アウトドアシーンだけでなく、地域コミュニティとの連携を通じて持続可能な未来に貢献しています。

子供たちの自作風景

今後の技術改良と市場拡大の展望


 桐原氏は、「石窯mini」がさらなる軽量化や燃料効率の向上、多機能性の追求を目指して改良が進められていると述べています。この技術革新により、アウトドア愛好者や家庭の調理愛好家にさらに支持される製品となることが期待されます。今後、「石窯mini」は新たな市場への進出を図り、多様な使用シーンでの活躍が期待されます。